2005年09月09日

社会保険庁の人事制度改革

 おはようございます。衆議院選挙まであと3日。有権者が最も関心のある年金・社会保障問題は、郵政民営化の前にかすんでしまっている感があります。本来ならここでしっかり議論して将来の方向性を示すべきだろうと思います。問題を先送りにすればするほど、取り返しのつかないほど大きな問題になっていくのではないでしょうか?郵政民営化も大事かもしれませんが、そのほかにもっと重要な問題(当ブログで再三言っている少子化問題、年金、外交、憲法、税制・・・)が山積しています。一つの問題に拘泥して、他の問題が滞るようなことがないようお願いしたいと思います。

 さて、年金を取り扱っている社会保険庁が、人事評価制度についての素案を公表したという記事を目にしましたので、ご紹介したいと思います。

社保庁が新人事評価制度の素案 年功制から成果主義へ(9月8日 asahi com)
 
 社会保険庁は8日、職員の能力や実績を、給与や昇進に反映する民間企業的な人事評価制度の素案を公表した。管理職を対象に来月から試験的に評価を始め、来年度から実際に格差を付け始める。全国に312ある社会保険事務所長クラスの場合、賞与1回あたり最大で約17万8000円の差がつく。年功的な色彩が強い国家公務員の処遇に、仕事の評価で実質的な差がつくのは異例。不祥事や無駄遣いで批判を浴びた同庁は、成果主義的な人事をテコに、組織の再生を図る考えだ。
 
 同日開かれた「社会保険新組織の実現に向けた有識者会議」に示された素案では、国民年金保険料の収納率の向上、積極的な業務改善の提案など、職員が自ら設定した目標をもとに5段階で評価、給与や人事配置・昇格などに反映させる。
 
 社会保険事務所の係長でも賞与1回あたりで最大約10万5000円の格差がつく。また、現在の年収が433万円の職員の場合、10年後の年収が708万〜555万円と最大153万円の開きが出ると試算している。
 
 本庁の課長補佐クラス以上の約4000人を対象に10月から評価を始める。給与に格差が付くのは来年度から。また、07年度には全正規職員約1万7000人の給与に格差をつける方針だ。
 
 現在でも勤務成績などで国家公務員の給与に差をつけることは可能だが、持ち回りで「特別昇給」させるなど、実質的な差がつきにくい。人事院は先月、勤務成績を適切に反映させる昇給制度の導入を勧告している。(了)

 
 数年後には解体の危機にある社会保険庁で、今更人事評価制度を変えてどうなるものでもないのでしょうが、制度が適正に運用されていけば、職員の中にも緊張感が芽生えてよい方向にいくかもしれません。ただ民間企業とは使命がまったく違いますので、成果主義をそのまま導入してもうまくいかないと思います。社会保険庁の「使命」とは何か、「成果」とは何かをよく考えて、組織にあった制度を構築してもらいたいと思います。

 それから、成果主義の導入の新聞記事を読んでいつも思うのですが、給与格差のことを殊更強調する記事が多いように感じます。これが成果主義に対する間違った認識を世の中に植えつけているのではないでしょうか?成果主義は、給与に差をつけることが目的ではありません。限られたスペースの中では致し方ないのかもしれませんが、このあたりのことを理解して書いて戴きたいと思います。


 この記事が少しでもお役に立ちましたら、下記クリックをお願いします。
人気ブログランキングの投票となっています。宜しくお願い致します。


ここをクリック









この記事へのトラックバックURL

http://app.blog.livedoor.jp/etashiro1/tb.cgi/50065768
この記事へのトラックバック
本日正午頃から Re: [hataraku-net:58] TOKYOはたらくネット・メールニュースを受信されているみなさまへ というタイトルの、TOKYOはたらくネットに返信したと思われるメールが飛び交っています。TOKYOはたらくネット宛のはずなのに、なぜかたくさんの登録....
TOKYOはたらくネット宛てのメール【FRISCO General Consulting Service】at 2005年09月09日 17:41
本日正午頃から Re: [hataraku-net:58] TOKYOはたらくネット・メールニュースを受信されているみなさまへ というタイトルの、TOKYOはたらくネットに返信したと思われるメールが飛び交っています。TOKYOはたらくネット宛のはずなのに、なぜかたくさんの登録....
TOKYOはたらくネット宛てのメール【FRISCO General Consulting Service】at 2005年09月09日 17:42