おはようございます。昨日は荒れた天気でした。今朝は、雨は止みましたが、まだ曇っています。今朝のテレビニュースで鹿島灘沖で貨物船2隻が座礁したと報じていました。海運会社出身の私としても、非常に胸の痛む心配なニュースです。これほど立て続けに海難事故が起こるとは。やはり海は怖いと改めて感じた次第です。
さて、労働契約法に関する記事が今朝の日経に出ていましたので、ご紹介したいと思います。労働契約法の動向については、私のみならず人事担当者の方々の関心の高いところだと思います。
労働契約法、制定では基本合意、労政審労使対立は埋まらず(10月25日 日経新聞)
雇用ルールの抜本改革を目指す労働政策審議会(厚生労働省の諮問機関)労働条件分科会が24日開かれ、論点整理がこの日でほぼ一巡した。労使は採用や解雇などのルールを明文化する「労働契約法」の制定には基本合意したが、ホワイトカラー社員が時間に縛られずに柔軟に働ける仕組みの創設など、殆どの論点で労使の意見は対立したままだ。(中略)
ホワイトカラーの新しい働く仕組みでは労働側委員は「過労死を助長する」と主張。「健康確保措置を十分にすれば大丈夫」と導入に前向きな姿勢を見せる企業側委員との隔たりは大きい。(了)
ホワイトカラー社員が時間に縛られずに柔軟に働ける仕組み(いわゆる「ホワイトカラー・エグゼンプション」)の創設の問題では、労使が真っ向から対立しているわけですが、過労死した社員の遺族の方々が厚生労働省にホワイトカラー・エグゼンプションの導入をしないように要請したとのことです。以下、朝日新聞より引用します。昨晩のニュース番組でも報じていました。
労働時間規制の緩和、「導入しないで」 過労死遺族ら(10月24日 asahi com)
過労で心身を壊し労災認定を受けた人や亡くなった人の遺族らが24日、厚生労働省を訪れ、来年の法改正に向けて同省が労働時間の規制緩和策として検討している「自律的な労働制度」を導入しないよう要請した。遺族らは「労働時間規制がなければ過労死・過労自殺に拍車がかかるのは明らか。犠牲をこれ以上出さないでほしい」と、規制の厳格化や企業への罰則強化を求めた。
この制度は、一定の年収以上の労働者を対象に1日8時間などの労働時間の規制を外す仕組み。ゼネコンに勤務していた9年前に心疾患で倒れ1級身体障害者となった千葉市の秋山光夫さん(56)は、倒れる前の残業が月160時間を超え休みは年4日だけだったという。「成果主義で働く側は『自発的に働く』ことを強制されているのが実態だ」と訴えた。
遺族らはこれに先立ち連合本部に高木剛会長を訪ね、制度導入阻止を訴えた。高木氏は「時間外労働を放置したまま適用除外の対象を増やせというのは全く筋が通らない」と応じた。 (了)
この訴えを厚生労働省としても重く受け止めるべきでしょう。時間外労働は、景気回復により人手不足が深刻化してきたこともあって、更に増えているのが実態だと思います。過労死・過労自殺による労災認定が一向に減らない現状では、ホワイトカラー・エグゼンプションの導入は慎重に検討されるべきだろうと思います。
両方の立場がわかるだけに、今後の議論がどうなっていくのか、この平行線がいずれ交わることができるのか大変興味のあるところです。
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