2009年01月15日

勤務、賃金とも減る「緊急避難型」ワークシェアの動き 

 おはようございます。今朝も快晴の天気です。空気も乾燥しています。火の取扱いには要注意です。

 昨晩は、慶應MCC夕学五十講に出て、「東洋思想に学ぶ人間力」(田口佳史先生)の話を聞いてきました。(目先の)仕事は山積みの状態ですが、こんなときこそ、深く考える機会が必要だと思います。やはり、色々な気づきを得ることができましたが、特に「一つのことを究めることにより、(目に見えない)色々なことが見えてくる」というお話に共感しました。

 その道の一流の方の話を聞くと、それまで自分がおぼろげながら感じていたことが、すっきりとした形でまとまることが多いです。より方向性が明確になり、仕事面だけでなく、人生を生き抜くために大変役に立ちます。夕学五十講は今後もできる限り時間を作って出席しようと思っています。

 さて、今朝の新聞に興味深い記事が出ていましたので、ご紹介したいと思います。同じ内容の記事が日経にも出ていましたが、産経のほうを引用します。

トヨタなどワークシェアの動き 勤務、賃金とも減る「緊急避難型」(1月15日 産経新聞)

 トヨタ自動車が2〜3月に国内全工場を操業停止する11日間のうち、2日間について賃金を2割カットする方向で調整していることが14日、わかった。マツダも今月から夜間操業を停止するのに伴い賃金の一部カットに踏み切ったほか、スズキも2月中の休業日増に対応した賃金カットについて労使が協議を進めている。未曾有の自動車不況の中、勤務時間と賃金をカットして雇用を確保する「ワークシェアリング」の動きが広がってきた。

 金融危機以降の景気悪化で世界的な新車販売が大きく低迷している。当初計画比の減産規模は国内外でトヨタが100万台以上、スズキが27万5000台、マツダが20万台弱に上る。

 トヨタは2〜3月、愛知県内にある全12工場で通常の休みに上乗せする形で11日間の操業停止日を設ける。これまでは操業を停止してもおおむね「有給休暇」扱いとして賃金を全額支払ってきたが、収益が大幅に悪化していることも考慮し、うち2日間を「休業日」に設定し、日給を2割カットする。

 すでに労使が大筋合意しており、対象は期間従業員を含む約3万5000人。トヨタは「休業日を設定して1日あたりの生産量を確保するワークシェアリング的な効果もある」と説明している。

 マツダも1月から国内の全工場で夜間操業を取りやめたことに伴い、本社工場(広島県府中町)など2工場に勤務する約1万人について2割程度の賃金をカットする見通し。スズキも2月中に相良工場(静岡県牧之原市)など国内6工場で平日に3〜8日間の操業停止日を設定するが、休業日の賃金の削減率などについて、労使が協議している。

 労働基準法では、会社側の都合で休業日を設ける場合は「従業員に平均賃金の60%以上の休業手当を支払わなければならない」と定めている。各労使ともこれに沿った形で「従業員の生活水準を維持できるレベル」(関係者)として、2割程度の賃金カットに落ち着いたようだ。

 今春闘でも大きなテーマになるワークシェアリングだが、メーカー各社は「(今回の動きは)欧米などで定義されるワークシェアとは違う」(トヨタ)と説明。従業員の短時間労働を認めて雇用機会を増やす「雇用創出型」のワークシェアではなく、勤務時間と賃金を減らして少ない仕事を分け合う「緊急避難型」であると強調している。(了)


 産経の記事は、自動車メーカーの対応例ですが、日経には他産業の日本電産と富士通マイクロエレクトロニクスの例も出ていました。

 日本電産は、「2月から国内に一万人弱いるグループ会社の一般社員の基本給を業績に応じて当面1〜5%カットする。製造現場では派遣社員をほとんど活用しておらず、『雇用を死守するための一時的措置』(永守重信社長)という。労働組合がある会社は労使間で合意を得たうえで実施する」(日経新聞より引用)とのことです。

 富士通マイクロエレクトロニクスは、「今月、国内主力3工場で製造現場の従業員の勤務体系を変更。従来は8時間の通常勤務に、残業手当が出る4時間を加えた12時間勤務の『昼夜2交代』を敷いていたが、これを残業なしで8時間勤務する『昼夜3交代』にした」(日経新聞より引用)とのことです。

 年が明けて、ワークシェアリングが急速に脚光を浴びていますが、これは永守社長が言っているように「一時的措置」であり、その先を見据えた対応も合わせて実施する必要があると思います。

 そして、この経済危機を乗り越えるためには、昨晩の田口先生のお話にあった「根源的、長期的、多様性」をベースにした東洋的視点(⇔表層的、短期的、単眼的)、いわば大局観が重要になるのではないかと思う次第です。




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